大人の男性が理想とするアイコンとして、常に時代の最前線を走り続けるのが木村拓哉と竹野内豊のふたりだ。彼らのスタイルには、40代以降の男性が取り入れるべき重要なエッセンスが凝縮されている。
木村拓哉がドラマ『グランメゾン東京』などで見せた、長さを残しつつも毛先に絶妙な動きをつけたパーマスタイルは、色気と知性を同時に成立させる好例といえる。重層的なレイヤーカットによってトップのペタンコ感を完全に払拭し、ラフに流した前髪が大人の余裕を醸し出す。崩しとフォーマルの絶妙なバランス感覚がそこにある。
一方で、竹野内豊が体現するクラシカルなサイドパートや髭と連動させたナチュラルショートは、引き算の美学の極致だ。過度な装飾を排し、自らの骨格と毛流れを最大限に尊重したカッティングは、ビジネスシーンでも圧倒的な信頼感を放つ。両者に共通しているのは、自らのエイジングを隠すのではなく、年齢を重ねた顔立ちの陰影に髪型を完全に同化させている点だ。