メジャーシーンにおける彼の躍進を語る上で欠かせないのが、ソニー・ミュージックレコーズとの強固な信頼関係だ。インディーズ精神を色濃く残したまま、メジャーの巨大なリソースを縦横無尽に使い倒す。プロモーションビデオひとつ取っても、既存の宣伝フォーマットに縛られないゲリラ的な仕掛けが常に用意されていた。
SNSでのバズを狙い澄ましたかのようなバイラル戦略も、彼の手にかかれば極上のエンターテインメントへと昇華する。音楽業界の常識に囚われない自由な発想を、レコード会社が全力でバックアップする体制。この両者の幸福な共犯関係があったからこそ、岡崎体育という唯一無二のアイコンは、メインストリームのど真ん中で暴れ回ることができたのだ。