物語の主役はあくまで牧野つくしであり、彼女の雑草のような強さが作品のテーマであることは間違いない。しかし、藤堂静というキャラクターが持つ魅力は、つくしとはまた異なるベクトルの「強さ」にある。
静は、世界的な大財閥の令嬢という約束された将来を自ら捨て去る。親の七光りに頼ることを嫌い、自らの力で人権弁護士になるためにフランスへ旅立つ選択をするのだ。この「恵まれた環境に甘んじず、自分の夢のために全てを捨てる」という決断力は、現代の女性たちにとって非常にリアルで、かつ憧れる生き方だ。玉の輿を夢見るのではなく、自らが価値ある存在になるという姿勢が、つくし以上の支持を集める要因となっている。