長年番組を観てきた世代にとって印象的だったのが、2012年に行われたメインキャラクターの交代劇だ。それまで「しまじろう」「みみりん」「トリッピー」と共に四本柱を成していた羊の女の子「牧場らむりん」が引退し、新たに着任したのがにゃっきいだった。
らむりんの卒業理由には、時代の変化が大きく関係している。専業主婦の母親と画家の父親を持つおとなしい性格の設定から、共働き世帯が増えた現代社会にマッチするアクティブで自立した女の子像への変化が求められたのだ。このバトンタッチは、キッズエンターテインメントの現場が、時代ごとの価値観やダイバーシティをいかに敏感に作品作りに反映させているかを示す象徴的なエピソードといえる。