本作の終幕を語る上で欠かせないのが、出版業界の常識を覆した怒涛の連載終了プロセスである。集英社が誇るフラッグシップ誌『週刊少年ジャンプ』での連載終了が発表されたものの、予定話数内で描き切れず、『ジャンプGIGA』へ移籍。そこでも終わらず、最終的には公式の「銀魂無料App」へ舞台を移して完結を迎えるという異例の展開を辿った。
作者である空知英秋が繰り出すこの前代未聞の「最終回詐欺」は、単なるスケジュールの遅延ではなく、読者を巻き込んだ一大エンターテインメントへと昇華された。編集部や出版社すらネタにし、自らの失敗や苦悩をギャグへと変換する圧倒的な腕力。電子書籍やアプリといったデジタル時代の黎明期において、この移籍劇はアプリダウンロード数を爆発的に跳ね上げ、メディアミックスの新たな可能性を提示することとなった。