父である虎杖仁とは何者だったのか。祖父・倭助から「あの女はやめろ」と強く警戒されていたにもかかわらず、仁は香織(の皮を被った羂索)を深く愛し、子供を望み続けた。この一見すると平凡な父親の存在には、古代から続く呪いの輪廻が組み込まれていた。
仁は千年前、母の胎内で両面宿儺に喰われて死亡した「宿儺の双子の片割れ」の生まれ変わりだったのだ。羂索はその魂の転生を待ち続け、仁の遺伝子を手に入れることで、宿儺と同等の遺伝的素養を持つ肉体を設計した。つまり虎杖悠仁にとって、呪いの王・両面宿儺は実質的に「伯父」にあたるという衝撃の血縁関係が成立する。虎杖の持つ異常な身体能力は、この呪われた血統がもたらした遺伝の産物だった。