「たかが薬味」と侮るなかれ。切り方ひとつで口当たりも香りの立ち方も全く別物になります。ミョウガに含まれる特有の香り成分「アルファピネン」は、細胞が破壊された瞬間に揮発して一気に広がる性質を持っています。つまり、包丁の刃を入れる角度や厚みによって、香りの広がり方が物理的に変わるのです。
繊維に沿って切るか、繊維を断ち切るように切るか。この選択だけで、噛んだ瞬間のシャキシャキ感や苦味の出方が大きく分かれます。香りを最大限に活かしつつエグみを抑えるプロのテクニックを知ることで、日々の料理の質は劇的に上がります。