『黒い猫の歌』は、2016年8月1日に配信限定シングルとしてリリースされました。名作児童文学を原作とした3DCGアニメーション映画『ルドルフとイッパイアッテナ』(2016年8月6日公開)の主題歌として制作された本作は、バンドにとって新たな表現領域を切り拓く重要な転換点となった作品です。
制作にあたり、作詞作曲を手がけた清水依与吏は原作と映画のプロットを徹底的に読み込みました。予期せぬ運命によって大好きな飼い主と離ればなれになり、未知の街で生き抜く黒猫「ルドルフ」の成長譚。文字を覚え、教養を身につけながら自らの足で立とうとするルドルフの姿に、清水は表現者として、そして一人の人間として葛藤してきた自身の軌跡を重ね合わせたと当時の音楽メディアのインタビューで述懐しています。
映画サイドからの「子どもから大人まで届く力強い楽曲を」というオファーに対し、単なるタイアップの枠に収まらない骨太なロックナンバーを完成させた背景には、バンドが当時抱いていた「back number=恋愛の痛みを歌うバンド」という固定観念を自ら打ち破りたいという強い意欲も働いていました。