My Hair is Badの楽曲をただコード通りにジャカジャカとストロークするだけでは、原曲が持つ張り詰めた空気感は再現できません。楽曲の物語構造に合わせた右手のダイナミクス(音量・タッチの強弱)のコントロールが不可欠です。
1. イントロ・Aメロ:指弾きまたはピックの単音アルペジオ
静けさの中で物語が語り始められるセクションでは、ピックを使った分散和音(アルペジオ)または指弾き(スリーフィンガー)が適しています。1弦・2弦の高音弦をクリアに響かせつつ、低音弦の余韻を適度に響かせることで、椎木知仁の語りかけるようなボーカルを際立たせます。
2. Bメロ:徐々に熱量を帯びるブリッジミュート&刻み
サビへ向けて感情が高ぶるBメロでは、右手の掌の外側(ブリッジ付近)を弦に軽く当てて弾く「ブリッジミュート」でタイトな8分音符を刻みます。小節の終わりに近づくにつれて徐々にミュートを解除し、クレッシェンド(音量を増大)させてサビへ突入するのが鉄則です。
3. サビ:感情を全面に押し出すフルストローク
サビでは一転して、アコギの胴鳴りを最大限に引き出すフルストロークへ移行します。ただし、単調なダウンストロークの連打ではなく、「弱・強・弱・強」と2拍目・4拍目にアクセントを置く16ビートストロークを意識することで、疾走感とエモーショナルな推進力が生まれます。