坂口憲二のキャリアの出発点は、人気ファッション誌『MEN'S NON-NO』の専属モデルだった。当時、同誌を飾るモデルたちの多くはどこかアンニュイで中性的な雰囲気をまとっていたが、彼だけは違った。褐色の肌、引き締まった肉体、そして太陽のようなダイナミックな笑顔。一目で見る者を惹きつけるそのスケールの大きさは、当時の若者文化に強烈なインパクトを与えた。
単に服を着こなすだけでなく、生き方そのものがスタイルとして滲み出ていた。サーフィンを愛し、自然体で生きる姿勢。彼の着るカジュアルな服や無造作なヘアスタイルは、同世代の男性たちの絶対的なバイブルとなり、ストリートファッションシーンにも大きな影響を及ぼした。