インターネット上の一部オカルト掲示板やSNSでは、「家で般若心経を無闇に流すと浮遊霊が集まってくる」「素人が唱えると良くないことが起きる」といった俗説・迷信が語られることがあります。しかし、これは仏教教理および歴史的背景から見ても完全な誤解です。
般若心経の本来の目的は、執着を手放し真理を悟るための「智慧の完成」を説く経典であり、誰かを呪ったり霊を呼び寄せたりする性質のものではありません。
仏教の儀式において最後に必ず唱えられる「普回向(ふえこう)」は、「自らが修めた善行や功徳を自分だけのものにせず、すべての生きとし生けるものに平等に分け与え、共に救われますように」という利他の誓いです。寺院関係者も「純粋な祈りやリラクゼーションとして般若心経を聴く・唱えることに関して、恐れるような悪影響は一切ない」と明言しています。安心して日々の生活に取り入れて問題ありません。