物語の大きな転換点となった怪人協会編以降、アマイマスクの精神的限界は刻一刻と近づいていく。強敵との死闘で肉体が損壊するたび、人間離れした再生能力が露わになり、彼自身の人間としての時間が残り僅かであることが浮き彫りになっていった。
限界を悟った彼は、自分に代わる「完璧な理想のヒーロー」として主人公・サイタマに目をつけ、プロデュースしようと接触を試みる。しかし、サイタマの放った飾らない言葉と圧倒的な強さは、虚飾に塗れたアマイマスクの心を激しく揺さぶることになる。遊園地に突如出現した凶悪な怪人を前に、大衆の前で怪人としての醜悪な真の姿を晒してでも人々を救う道を選んだ瞬間、彼は偽りのスターから「真のヒーロー」へと脱皮したのだ。