当時の大ブレイクは決して平坦な道のりばかりではなかった。『ブザー・ビート』の撮影当時、バイオリンの演奏シーンのために指先を痛めながら深夜まで練習を重ねていたエピソードや、『パラダイス・キス』でハイヒールによる過酷なウォーキング指導に涙をこらえて挑み続けた舞台裏は、関係者の間でも語り草となっている。
完璧に見えるビジュアルの内側に秘められていたのは、関西出身らしい飾らない泥臭さと、絶対に妥協しない現場主義。クールな外見と熱いハートのギャップこそが、共演者やスタッフを惹きつけ、伝説的な名作群を成功へと導いた真因に他ならない。