一口にニットと言っても、ウールとカシミヤでは繊維の太さや復元力が異なる。コシの強いウールは適度な湿度を与えることで弾力を取り戻しやすいが、非常に細くデリケートなカシミヤは摩擦や過度な引っ張りに極めて弱い。カシミヤほど自重による伸びの影響を受けやすいため、二つ折り掛けを徹底するか、基本は平積み収納を選ぶのが賢明だ。
万が一、肩に跡がついてしまった場合の救世主となるのが「衣類スチーマー」だ。編み地に直接アイロンを押し当てず、蒸気だけをたっぷりと吹き込んで繊維に水分を含ませる。その後、手で優しく揉み込むように形を整えて平らな場所に置けば、蒸気で膨らんだ繊維が自然と元の編み目へと戻っていく。