物語の原点である私立夢ノ咲学院において、月永レオは圧倒的な才能を持つ作曲家として君臨していた。彼の紡ぎ出す旋律は学内での権力闘争において強力な武器とされ、その結果として過酷なシステムの中で心をすり減らし、長い休眠期へと追い込まれることになる。純粋に音楽を愛していた少年が、自らの生み出した音によって傷つき、表舞台から姿を消した時期は、ファンの間でも語り継がれる痛切な転換点だ。
だが、その空白の時間は決して無駄ではなかった。世界各地を放浪し、異国の風や異なる文化の音色に触れることで、レオの音楽性は更なる広がりと強靭さを獲得していった。傷を抱えながらもペンを握り続けた執念こそが、後にKnightsを再興させる原動力となったのである。