かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが黄金期を築き上げた時代から、腕のバルクアップは肉体美の象徴であり続けてきた。現代のIFBBプロコンテストのバックステージを見ても、丸太のように太い上腕が勝敗を分ける決定打となっている。腕の筋体積の約3分の2を占めるのは、力こぶ(上腕二頭筋)ではなく、裏側に位置する上腕三頭筋だ。この巨大な筋群に継続的なテンションを与え続けるツールとして、ケーブルマシンの右に出るものはない。
フリーウエイトでは重力の関係上、動作のトップやボトムで負荷が抜ける瞬間がどうしても生まれる。対してケーブルは、初動からフィニッシュまで一定の張力を筋肉へ浴びせ続ける。この物理的な特性こそが、ハードコアなトレーナーたちが最終的にこの種目へと立ち返る最大の理由である。