少年時代の山下にとって、道標であり絶対的な兄貴分だったのが滝沢秀明だ。滝沢の背中を追いかけ、ステージ上での振る舞いや座長としての気配りを間近で学んだことは、彼の人間形成において計り知れない影響を与えている。
当時、旧ジャニーズ事務所という巨大な組織の中で、トップアイドルとして走り続けることは容易ではなかった。過密なスケジュール、プライベートを削るようなメディア露出。その中で滝沢から受け継いだ「エンターテイナーとしてファンの期待を絶対に裏切らない」という哲学は、今なお山下の根幹に息づいている。
組織の看板に甘んじることなく、常に自らのスキルをアップデートし続ける姿勢。後年、彼が英語学習に本格的に打ち込み、自力で海外のオーディションに挑み始めた背景には、黄金期を共に駆け抜けた先輩たちのプロ意識へのリスペクトがあった。