ネット上の掲示板やSNSでは、「ラジオはオワコン」「聴取率1位をアピールしていても実際は誰も聴いていないのではないか」といった極端な意見が散見されます。しかし、これらの言説にはメディア構造への重大な誤解が含まれています。
誤解1:「個人聴取率1位=すべての時間帯で最も聴かれている」という錯覚
局が発表する「個人聴取率首位」は、多くの場合「全日(週平均6:00〜24:00)」の平均値です。朝や昼の長尺ワイド番組が堅調であれば、夜間帯で他局に抜かれていても全体で首位を獲得できます。時間帯別・曜日別・ターゲット年代別(コア層や男女別)に細分化すると、トップの局は時間帯ごとにめまぐるしく入れ替わっています。
誤解2:「スペシャルウィークの廃止=聴取率調査がなくなった」という誤認
TBSラジオが「スペシャルウィーク」の呼称と連動した過度なプレゼント企画を取りやめた際、「調査自体をやめた」と誤認したリスナーが多く見られました。実際にはビデオリサーチによる聴取率調査自体は従来通り行われており、TBSラジオも調査対象に含まれています。同局は「特別な1週間のお祭り騒ぎではなく、日々のデイリー接触率とデジタル指標を重視する」というスタンスをとったというのが実態です。