愛犬にかぼちゃを与える際、絶対に避けるべきなのが「生のまま」「皮付き」「種付き」での給餌です。動物病院の救急外来では、秋から冬にかけてかぼちゃの誤った給餌による消化器疾患の搬送が目立ちます。
犬 かぼちゃ 生食の危険性は極めて高く、生の果肉に含まれる硬質な難消化性デンプン(レジスタントスターチ)と頑丈な細胞壁は、犬の短い消化管では分解できません。生で大量に摂取すると、胃腸に強烈な負担がかかり、重度の腹痛、激しい嘔吐、水様便を引き起こします。
犬 かぼちゃ 皮の消化不良も見過ごせません。かぼちゃの緑色の外皮はリグニンなどの硬い不溶性食物繊維の塊であり、加熱しても犬の胃酸ではほとんど消化されず、そのままの形で胃や腸に滞留して胃腸炎を誘発します。特に胃腸がデリケートな個体やシニア犬の場合、皮の角が消化管粘膜を傷つける恐れもあります。
最も致命的な事故につながるのが、犬 かぼちゃ 種の誤飲・毒性です。かぼちゃの種自体に青酸配糖体のような直接的な猛毒成分は含まれていませんが、硬い殻に覆われた平たい種は、小型犬の狭い食道や幽門部、小腸に詰まりやすく、完全な腸閉塞(イレウス)を引き起こす危険性があります。腸閉塞を発症した場合、緊急開腹手術が必要となり、発見が遅れれば腸管壊死から敗血症に至り命を落としかねません。調理時にはワタと一緒にスプーンで完全に種を掻き出す作業が必須です。