検索エンジンやSNSで「N高等学校 やばい 理由」と検索される背景には、ポジティブとネガティブの双極に振り切れた評価が存在します。学校法人角川ドワンゴ学園が提示した「ネットと通信制高校の融合」というモデルは、開校当初の教育界に強烈なカルチャーショックを与えました。「制服を着て決まった時間に登校する」という昭和・平成的な教育規範に慣れ親しんだ世代から見れば、VRゴーグルを使った授業やSlack(現・独自学習基盤)でのコミュニケーションは「学校ごっこではないか」という不信感を抱かせたのも事実です。
しかし、ネット上のネガティブな評判を詳細に分析すると、その大半は「自主性に任せすぎた結果、レポート提出が滞り留年危機に陥る生徒の存在」と「生徒間の学力・モチベーション格差の巨大さ」に集約されます。教員が生徒の手取り足取りを指導する全日制高校と異なり、N高では自らスケジュールを管理しなければあっという間に時間が過ぎ去ります。自走できる生徒にとっては「夢のような探究環境」である反面、指示待ち傾向の強い生徒にとっては「放置されたように感じる過酷な環境」へと豹変するのです。
また、生徒数が急拡大したことで、SNS上で目立つ一部の過激な投稿やトラブルが学校全体のイメージとして拡散されやすい構造も、「やばい」という先入観を増幅させる要因となっています。