今回摘発されたグループの実態を解剖すると、一般的な企業組織を模した強固なピラミッド型の組織図が浮かび上がってきます。
グループの頂点には「統括役・オーナー」が君臨し、その下に各エリア(ミナミ担当、キタ・梅田担当)を取り仕切る「幹部(マネージャー)」、さらにその下に路上やSNSで直接女性にアプローチする数十人規模の「プレイヤー(一般スカウト)」が配置されていました。各メンバーには売上目標やノルマが課され、成果に応じて報酬が分配される完全歩合制が敷かれていました。
近年特に問題視されているのが、風営法違反となるスカウト手口の高度化です。路上での直接アプローチだけでなく、以下のようなステップで女性を囲い込む手法が定着していました。
① SNSのダイレクトメッセージ(DM)やマッチングアプリで「相談に乗る」「ご飯に行こう」と親密化を図る。
② ターゲット女性の金銭的困窮や人間関係の悩みを引き出し、心理的依存を形成(マインドコントロール・グルーミング)。
③ 「借金を返すならここしかない」「短期間で大金を稼いで人生をやり直そう」と風俗店やメンズエステへの勤務を誘導。
④ 斡旋後はバックマージンを自動的にグループの指定口座へ振り込ませる。
中には、悪質なホストクラブと連携し、女性に多額の売掛金(借金)を背負わせた上で返済のために風俗店へ斡旋する「組織的マッチポンプ」の事例も確認されており、悪質性は年々増していました。