本場所の熱戦の裏で避けて通れないのが、相次ぐ怪我と戦う力士たちのコンディション問題です。日本相撲協会から提出された診断書および公式発表資料によると、今場所も膝の半月板損傷や足首の靭帯損傷、さらには首や腰の慢性的な痛みを理由とした途中休場が発生しています。
相撲界において、力士休場理由の多くは過密な年間6場所制と大型化する力士同士の激しい衝撃に起因します。平均体重が150kgを超える力士同士が時速30km近くで正面衝突する土俵上では、受ける衝撃は数トン規模に達します。
途中休場を選択した場合、次場所の大相撲番付表における降格は避けられません。大関であれば2場所連続負け越しでカド番・陥落のリスクを背負い、平幕力士であれば十両陥落の瀬戸際に立たされます。それでもなお治療と休養を決断する背景には、将来の力士生命を守るための苦渋の選択が存在します。