「線が端にあるだけで文字は読めるから」と放置することは、端末と内部データにとって極めて危険な選択です。表示パネルの破損は、単なる視覚的な不具合にとどまらず、操作系やセキュリティシステムへ連鎖的に破滅的な影響を及ぼします。
最も恐ろしい二次災害が、画面に触れていないにもかかわらず勝手にタップやスワイプが繰り返される「ゴーストタッチ」の発生です。画面の表示層とタッチセンサー層は極小の隙間で圧着されており、配線のショートや歪みはセンサーの誤検知を誘発します。これにより、画面 タッチが効かない 対処法を探している最中に、端末が勝手にロック画面のパスコードを連続で誤入力してしまう事故が多発しています。
iOSやAndroidでは、セキュリティ保護のために誤入力が一定回数(10回程度)を超えると、内部データを保護するために端末を完全ロックする仕組みが組み込まれています。こうなると、画面を修理して表示を取り戻したとしても、初期化して工場出荷状態に戻すしか端末を起動する手段がなくなります。写真、連絡先、アプリの引き継ぎデータなど、バックアップを取っていなかった資産はすべて電子の藻屑と化します。
加えて、微細なクラック(亀裂)から侵入した湿気や皮脂が基板を腐食させ、突然画面が完全に真っ暗になるブラックアウトを引き起こすケースも日常茶飯事です。「まだ使える」という正常性バイアスは捨て、線が出現した当日に保護措置を講じることが鉄則です。