テニス界の歴史において「ウィリアムズ姉妹(ビーナス&セリーナ)」が最強の姉妹として君臨する以前、世界を驚愕させたのが東欧が生んだマレーバ3姉妹でした。特筆すべきは、3人全員が世界ランキングの最上位に名を連ねた驚異的な実績です。
- 長女:マヌエラ・マレーバ(自己最高:世界3位/通算19勝)
- 次女:カテリナ・マレーバ(自己最高:世界6位/通算11勝)
- 三女:マグダレナ・マレーバ(自己最高:世界4位/通算10勝)
1990年代前半には、WTAツアーのドロー表の上位シードにマレーバ姓が3人並び、姉妹対決がツアー後半の風物詩となる異例の事態が巻き起こりました。ギネス記録にも匹敵するこの偉業の立役者となったのが、彼女たちの母であり名コーチのユリア・ベルベリアンです。
名門アルメニア系一族の出身でブルガリア国内王者でもあった母ユリアは、設備も物資も乏しかった共産主義下のソフィアで、自ら娘たちにテニスの手ほどきを行いました。長女マヌエラが開拓者として世界ツアーへの道を切り拓き、ツアーで得た知見や遠征費用のサポートを通じて妹たちを牽引したことで、三者三様のプレースタイルを持つ世界最高峰の姉妹トリオが完成したのです。