気象情報に関して、ネット上で広く誤解されている代表的な2つの盲点が存在します。
1つ目は、「降水確率50%=1日のうち半分の時間雨が降る」「降水確率80%=激しい大雨になる」という誤認です。降水確率はあくまで「過去に同じ気象条件が100回あった場合、何回雨が観測されたか」という発生頻度の確率論であり、雨の量や継続時間とは無関係です。したがって、降水確率90%であっても霧雨が10分降るだけの場合もあれば、降水確率30%でも記録的短時間大雨に見舞われるケースが存在します。
2つ目は、雨雲レーダーの予測画像を未来永劫正確だと過信してしまう点です。レーダーの予測画像は計算モデルによる推計値であり、山沿いの地形効果や急激な気温上昇に伴う熱対流によって、予報モデルにない新規の雨雲が突然湧き上がることがあります。画面上に雨雲が表示されていなくても、空が急に暗くなる、冷たい風が吹き抜ける、雷鳴が聞こえるといった「体感的な前兆」を見逃さない現場感覚が不可欠です。