ドライブレコーダーの装着率が過半数を大きく超えている現在、SNSや動画投稿サイトではクラクションをめぐる生々しいトラブル映像が連日のように共有されています。現場で何が起きているのか、ドライバーのリアルな体験談や調査データからその実態が浮き彫りになっています。
「交差点で右折待ちの際、対向車が道を譲ってくれたので軽く『プッ』と鳴らしたら、歩道にいた歩行者に睨みつけられた」「青信号に変わって1秒も経たないうちに後続車から激しくクラクションを鳴らされ、パニックになりエンストしてしまった」といった証言は、大手車載機器メーカーが実施したドライバー意識調査などでも多数報告されています。
特に問題視されているのが「信号が青になった瞬間のクラクション」です。前走車がスマートフォン操作やよそ見などで発進しない際、後続車が発進を促すために鳴らすケースですが、これも法律上は「危険を防止するためやむを得ない場合」には該当せず、完全な使用制限違反となります。鳴らされた側にとっては「威嚇された」「煽られた」という強い被害感情を抱かせやすく、車外に出て詰め寄るなどのロードレージ(路上暴力)に発展するケースが後を絶ちません。
執拗に何度も鳴らし続けたり、前走車を威圧する目的で長押ししたりする行為は、道路交通法第117条の2の2に規定される「妨害運転罪(あおり運転)」の対象となります。ドラレコ映像が動かぬ証拠として警察に提出され、一発で免許取消および刑事告発に至る重大事案が全国で相次いでいます。