ヴェゼルの車内空間を語る上で外せないのが、通常は後席や荷室下に配置される燃料タンクを前席床下にレイアウトしたホンダ独創の「センタータンクレイアウト」です。この基本骨格により、後席下に広大な空間を生み出し、クラスを超えた多彩なシートアレンジ「ウルトラシート」を実現しています。
操作はシンプルで力も要りません。基本となる3つのモードの特徴と具体的な操作手順を整理します。
1. ユーティリティ・モード(荷室拡大)
後席背もたれの肩口にあるレバーを引き上げるだけで、座面が前斜め下に沈み込みながら背もたれが前方に倒れる「ダイブダウン機構」が作動します。女性や小柄な方でも片手で軽快に操作でき、荷室フロアと後席背面がほぼ一直線に繋がる大空間が現れます。
2. トール・モード(背の高い荷物の積載)
後席の座面を手で持ち上げ、金属製の支持脚をパタンと倒してロックするだけの「チップアップシート」機構です。後席の足元スペースがそのまま天井まで吹き抜けの荷室となり、鉢植えの観葉植物や背の高い荷物を倒さずに積載できます。
3. ロング・モード(長尺物の積載)
助手席のヘッドレストを外し、背もたれを限界まで後方にリクライニングさせた上で後席の片側を倒すと、フロントガラス直下からリアゲートまで突き抜ける長尺スペースが誕生します。サーフボードや2mを超えるDIY資材も室内に無理なく収まります。