ファンのコミュニティやSNSで繰り返しシェアされるドラえもんかわいいシーンまとめを検証すると、多くの人が「保護者ぶっているドラえもんが、素の弱さを見せる瞬間」に強く反応していることがわかります。
代表的なシーンの一つが、寒波が押し寄せた日に「ロボットなのに寒がり」という設定そのままに、こたつや毛布にミノムシのようにくるまって鼻の頭を赤くしている場面です。のび太に対して偉そうに説教を垂れていた直後に、好物の匂いにつられてふらふらと誘導されてしまう食いしん坊な一面も定番の癒やしポイント。何よりも、じゃんけんをする際に「丸いグーの手しか出せない」という宿命を背負いながら、のび太に負けて本気で悔しがる場面には、時代を問わず無数の「かわいすぎる」という声が寄せられます。
日常エピソードのコミカルさとは一線を画し、多くの観客の涙腺を刺激するのが映画ドラえもんの名シーンで見せる健気な姿です。『のび太の恐竜』で生まれたばかりのピー助を自らの体で温め、慈しむように見守る眼差しや、『のび太の結婚前夜』でのび太の成長を静かに噛みしめる切なげな横顔。映画版におけるドラえもんは、普段の頼りない一面を乗り越え、のび太のためにボロボロになりながら奔走します。愛嬌たっぷりの丸い背中に漂う哀愁や温もりは、単なるコメディキャラクターを超えた深い情感を視聴者の心に残します。