インターネット上のアーカイブやSNS言説において、この伝説のCMにはいくつかの事実誤認が散見されます。報道記録に基づき、正確な事実関係を整理します。
誤解1:深津絵里のCMは「クリスマス・エクスプレス」第1弾である?
厳密なシリーズ名称の変遷を見ると、1988年版の企画タイトルは『HOME-TOWN EXPRESS(クリスマス編)』でした。「クリスマス・エクスプレス」というキャンペーン名称が正式に定着したのは、翌1989年の牧瀬里穂版からです。ただし、構成・楽曲・演出フォーマットのすべてが共通しているため、現在では深津版が「クリスマス・エクスプレスシリーズの事実上の初代」として位置づけられています。
誤解2:東京駅の新幹線ホームで撮影された?
多くの視聴者が東京駅や新大阪駅でのロケと錯覚していますが、実際の主要ロケ地は静岡県内のJR三島駅や新横浜駅周辺の関連施設で行われました。当時のダイヤ運行の都合上、終電後から始発までのわずかな深夜帯を利用して、極寒のホームにエキストラを動員し、吐く息の白さまで計算した緻密なナイトロケが敢行されたのは有名な事実です。