宿泊客が最もストレスを感じやすいポイントとして挙げられる「無料貸切風呂の混雑」には、明確な構造的ルールが存在します。館内には「岩の湯」「漆の湯」「泡の湯」「絹の湯」「季の湯」という趣の異なる5つの貸切風呂が用意されていますが、事前予約制ではなく「入口のランプが消えていれば自由に鍵をかけて利用できる」というセルフシステムを採用しています。
このシステムは気兼ねなく利用できる反面、利用者が集中する17:00〜19:00および夕食直後の20:30〜22:30には全室が常時満室となり、待合スペースで空きを待つ宿泊者の滞留が発生します。この混雑を回避するための鉄則は、チェックイン直後の15時台、もしくは翌朝の早朝6時台を狙うことです。この時間帯であれば、待ち時間ほぼゼロで複数の湯巡りを堪能することが可能です。
客室設備に関しては、全館が畳敷きであるため玄関で靴を預けて素足や足袋ソックスで移動できる開放感が大きな魅力となっています。客室アメニティには専用のコーヒーミルと豆が常備されており、挽きたての香りを部屋で楽しむ贅沢な時間が用意されています。細部に宿る「日常からの解放」への配慮は、共立リゾートならではの確かな設計思想を感じさせます。