「新世界の神になる」という決定打となる台詞は、作品のまさにオープニングを飾るデスノート第1話のラストで言い放たれます。原作漫画とアニメ版では、物語の根幹は共通していながらも、視覚的・聴覚的な演出の深度に顕著な差異が見られます。
原作漫画では、2003年12月発売の『週刊少年ジャンプ』2004年1号に掲載された第1話「退屈」(単行本第1巻収録)の終盤に登場します。死神・リュークから「ノートを使えば地獄にも天国にも行けない」「お前は世界一の悪者になる」と宣告された月が、不敵な笑みを浮かべながら見開きの大ゴマで宣言する演出は、読者に強烈な戦慄を与えました。
一方、2006年10月に放送された日本テレビ系TVアニメ版の第1話「新生」では、名匠・荒木哲郎監督によるダークファンタジー調の色彩設計と、劇伴音楽が緊迫感を極限まで引き上げています。夕暮れに染まる自室で、声優の宮野真守が吹き込んだ狂気と陶酔が入り混じる声音は圧巻の一言であり、文字通り「怪演」としてアニメ史に刻まれました。アニメファンが「新世界の神になる何話?」と検索した際、真っ先に挙がるのがこの記念すべき第1話のラストシーンです。