階戸さんが見せた表現の真骨頂は、単なる露出そのものではなく、役柄のリアリズムを極限まで追求するプロ意識にありました。オーディションによって勝ち取った『全裸監督』での濡れ場について、当時のインタビュー記事や関係者の証言によると、彼女は監督の要求に対して一切ひるむことなく、「現場の熱量を落とさないために自ら積極的にアングルを提案した」と記録されています。
バストトップが露出するカットを含む過激なシーンでありながら、それが単なる扇情的なサービスカットに堕ちず、昭和末期の狂乱と哀愁を漂わせる重要なシークエンスとして機能したのは、彼女の確かな演技力があったからに他なりません。ネット上の反応を見ても、単なる興味本位で視聴した層から「生々しすぎて息を呑んだ」「女優魂を感じた」と、その気迫に圧倒された旨の書き込みが相次ぎました。
一方、グラビアアイドル時代の写真集『瑠李色』や各種電子グラビアでは、健康的かつ肉感的なボディラインを前面に押し出しつつも、陰影を巧みに利用したアーティスティックな構成が取られていました。露悪的な見せ方を拒み、あくまで女性美の境界線を見極めて表現するスタンスを貫いていた点に、表現者としての強い矜持が窺えます。