Q1:ブータンは本当に「不幸な国」になってしまったのですか?
A1:決して国民全体が不幸になったわけではありません。政府のGNH調査では現在も地域コミュニティへの愛着や仏教信仰に対する精神的充足度は高く保たれています。ただし、ネット情報の普及と若年失業率の上昇により、特に都市部の若者層において将来への不安や経済的選択肢の少なさに対する不満が顕在化しているのが実情です。
Q2:なぜブータンの若者はこぞってオーストラリアへ行くのですか?
A2:主因は「国内の民間雇用の不足」と「圧倒的な賃金格差」です。オーストラリアは学生ビザでも一定時間の就労が認められており、現地で働いて得られる収入はブータン国内の公務員給与の数倍から十倍以上に達します。稼いだ資金を母国へ送金したり、将来の起業資金を貯める目的で海を渡る若者が後を絶ちません。
Q3:現在のブータン旅行にかかる観光税(SDF)のルールはどうなっていますか?
A3:2023年9月より、大人の1日あたりのSDFは従来の200米ドルから100米ドルに減額されており、この措置は2027年8月31日まで継続される予定です。これに加えて航空運賃、ホテル宿泊費、公認ガイド代、ビザ申請料(40米ドル)等が必要となります。
Q4:ワンチュク国王は現在どのような取り組みを進めているのですか?
A4:ワンチュク国王は国家の危機を率直に認め、伝統的な価値観を守りながらも大胆な経済構造改革を推進しています。その象徴が南部ゲレフーにおける「マインドフルネス・シティ」特区構想であり、国内外の高度IT・金融産業を誘致することで、海外へ流出した若者たちが帰国して働ける魅力的な雇用の受け皿づくりに総力を挙げています。