このことわざが指し示す核心的な意味は、「平気で嘘をつくようになると罪悪感が麻痺し、やがて盗みのような重大な犯罪すら平然と犯すようになる」という強い戒めです。嘘をつく行為も泥棒を働く行為も、根本にある「他人を欺き、自分の利益を得るためにルールを破る」という心理の根底はまったく同じです。
言葉の由来や語源については、江戸時代から庶民の間で使われていた俗諺(ぞくげん)に端を発します。寺子屋や家庭教育において、子供に善悪の境界線を教え込むための実践的な標語として定着しました。かつての日本では「物を盗むこと(泥棒)」は地域社会の信頼を根本から破壊する重罪とされており、そこへ至る最初の入り口が「口から出まかせを言うこと」だと厳しく見なされていた記録が数多く残されています。