不登校の初期症状として最も頻繁に見られるのが、「夜は元気なのに、朝まったく起き上がれない」という現象です。このギャップを見て、家族が「夜更かししてスマホばかり見ているからだ」と責めてしまうケースが多発していますが、その陰に自律神経の病気である起立性調節障害(OD)が隠れていることが少なくありません。
思春期は急激な身体の成長に自律神経の発達が追いつかず、血圧のコントロールがうまく機能しなくなる時期です。起立性調節障害を発症すると、朝起きたときに脳へ十分な血液が送られず、激しい立ちくらみ、頭痛、全身の倦怠感が生じます。午後や夕方になると血圧が安定して動けるようになるため、周囲からは「サボり」と誤解されやすい特徴を持っています。
本人の怠慢ではなく医学的な治療や生活指導が必要な疾患であるため、朝の起床困難が続く場合は、小児科や思春期外来などの専門医を受診することが早期回復への決定打となります。