米研ぎの道具選びや手順に関しては、ネット上でいくつかの誤った常識が定着しています。失敗を防ぐために、以下の2つの盲点を正しく理解しておく必要があります。
誤解①:「普通の金属ザルで研げば水切れも良くて一石二鳥」
これは最も避けるべき危険な方法です。一般的な金網ザルはワイヤーの角が鋭く立っているため、乾燥した米の表面を必要以上に削り取ってしまいます。米の表面に深い傷がつくと、デンプンが水中に過剰に流出し、炊き上がりがベチャベチャとした糊(のり)状の食感になってしまいます。専用の米研ぎボウルは、底面に丸みを帯びたリブ(突起)を配置するか、滑らかなパンチングメタル(打ち抜き穴)を採用することで、米粒を傷つけずに摩擦力だけを生み出す構造になっています。
誤解②:「食洗機対応ならどの素材でも同じ」
安価なプラスチック製ボウルのなかには、耐熱温度が80℃前後に設定されているものがあり、高温の乾燥機能を使うと微妙に歪んでスリットの隙間が広がり、米粒がこぼれる原因になります。日頃から食洗機を多用する場合は、耐熱温度120℃以上のポリプロピレンを選ぶか、最初から熱や変形に無縁な米とぎボウル ステンレスを選択するのが賢明です。