華々しい活躍の裏で、坂口が直面していたのは過酷なコンディショニングの葛藤だった。度重なる怪我と戦う中で彼が痛感したのは、怪我を恐れて縮こまるのではなく、限界値を見極めながら肉体を最適化するセルフマネジメントの重要性だ。「プロ野球という世界は、技術以前に『戦える体』を1年間維持できるかがすべて」と、自らの経験をもとに語る。
さらに現代の球界に対し、データ偏重になりがちな指導法へ警鐘を鳴らす場面もある。トラックマンをはじめとする数値管理は不可欠としつつも、打席での直感や相手バッテリーとの心理戦、泥臭い走塁意識といった「数字に表れない勝負勘」こそが勝敗を分けると指摘。次代を担う若手に対し、感覚とデータの融合を力説する。