「失敗しても、別の名医に修正手術を頼めば元通りになる」という認識は、美容医療における最も危険な誤解の一つです。人体は粘土細工ではありません。一度メスを入れて切り取ってしまった皮膚や軟骨、脂肪は、二度と自前の組織として再生しないからです。
初回の手術で生じた内部の癒着や瘢痕(はんこん)組織は硬く引き連れ、血流も悪化しています。このような状態の患部に再度メスを入れる整形失敗修正手術は、初回手術に比べて難易度が跳ね上がります。組織が足りないために耳介軟骨や肋軟骨、筋膜を移植せざるを得ず、それでも左右非対称や皮膚の凸凹、引き攣れが完全に治る保証はありません。
国内屈指の技術を持つとされる整形修正の名医であっても、「元の状態に戻すのではなく、現状より3〜4割マシにするのが限界」と宣告することは珍しくありません。高額な修正費用を支払ったにもかかわらず、状態がほとんど改善しない、あるいはさらに悪化するという過酷な現実に直面する人が大勢います。