順風満帆に見えた2人ですが、デビューから数年が経過した2013年頃から2016年にかけて、ファンの間でも明らかな異変として認識される「氷河期(不仲説)」が訪れます。
当時の歌番組やバラエティ番組において、目線を合わせない、トークで直接絡まない、楽屋でも言葉を交わさないといった張り詰めた空気が漂っていました。当時の特番インタビューや手記で語られた本人の告白によると、この時期の心理状態は決して「相手が嫌い」という単純な感情ではありませんでした。
王道アイドルを貫く中島健人に対し、菊池風磨は思春期の葛藤や「中島と同じやり方ではグループのためにならない、自分独自の武器を見つけなければならない」という強い焦燥感を抱えていました。お互いを強烈に意識するあまり、近すぎる距離感が摩擦を生み、挨拶すらぎこちなくなるほどの心理的リアクタンス(反発)が生じていたのです。グループのセンターとまとめ役という重責を背負いながら、10代後半から20代前半の多感な時期に自分自身のアイデンティティを確立しようともがいた結果が、いわゆる「氷河期」の正体でした。