なぜ実態のない「事件」や「休業」の噂が継続して検索されるのか。そこには情報流通における心理的バイアスが関係しています。
インターネットユーザーは、日常と異なる事象を目撃した際(例えば「パトカーが店舗前の道路に一時停車していた」「深夜に商品棚の改装工事を行っていた」など)、その断片的な光景から最悪のシナリオを連想しがちです。これが「ファミリーマート 高津 下野毛 事件」といったキーワードでの検索行動につながり、検索エンジンのサジェスト欄に定着してしまうという悪循環を生み出します。
確実な報道ソースや現地での直接確認を怠ったまま、ネット上の断片情報だけを鵜呑みにすることは、店舗に対する風評被害を生むだけでなく、利用者自身が正確な生活インフラ情報を逃す原因にもなります。「検索候補に出ている=事実」ではなく、「検索候補は単なる人々の検索関心の集積に過ぎない」というリテラシーが求められます。