旅の快適性を左右する車内インフラですが、ノビノビ座席は一般的な個室寝台とは設計思想が全く異なります。乗車前に絶対に把握しておくべき「3大盲点」を整理します。
1. コンセント事情:各座席には「個別電源がない」
現代の旅で最も致命傷になりかねないのが電源環境です。サンライズ出雲のノビノビ座席には、各人のスペース内に専用コンセントが設置されていません。車内通路の壁面に数箇所の共用コンセントが存在するのみです。
通路のコンセントを使ってスマートフォンを充電する場合、通路の床に端末を放置することになり、盗難や踏みつけのリスクが極めて高くなります。ノビノビ座席を利用する際は、「大容量モバイルバッテリー(15,000〜20,000mAh以上)の持参」が事実上の必須要件です。
2. カーテン事情:通路側は「筒抜けのフルオープン」
プライバシー保護の観点でも割り切りが必要です。隣の席との間には、頭部周辺に約50cmほどの木製仕切り板と、顔を隠すための小さなカーテンが設置されています。これにより、横たわった状態でお互いの顔が見えることはありません。
しかし、通路側の開口部にはカーテンが一切ありません。車掌の検札時や他の乗客がトイレ・洗面台へ行き交う際、自分の寝姿や足元が丸見えになります。また、深夜帯も保安上の理由から通路の足元灯や非常灯が完全消灯されることはないため、光に敏感な方は「遮光性の高いアイマスク」が手放せません。
3. 荷物置き場事情:大型スーツケースの扱いに要注意
手荷物の収納場所は、頭上にある小さな荷物棚、もしくは自分の足元・脇のスペースに限られます。機内持ち込みサイズのキャリーバッグやリュックサックであれば、横に置いても就寝スペースを大きく圧迫することはありません。しかし、海外渡航用のような80L超の大型スーツケースを持ち込むと、身体を斜めに曲げて寝ざるを得なくなります。大荷物での移動を予定している場合は、個室シングルを選択するか、事前にホテルへ宅配便で送るのが賢明な判断です。