ロジウムメッキとは?白銀の輝きと剥がれる噂の真相・費用を徹底検証

ロジウムメッキとは?白銀の輝きと剥がれる噂の真相・費用を徹底検証

ロジウムメッキとは?白銀の輝きと剥がれる噂の真相・費用を徹底検証の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ロジウム(Rhodium / 元素記号Rh)は、1803年にイギリスの化学者ウイリアム・ウォラストンによって発見された貴金属です。プラチナ(白金)やパラジウム、イリジウムなどと同じ「白金族元素」に属し、地殻中にごくわずかしか存在しない希少金属(レアメタル)として知られています。工業的には自動車の排ガス浄化触媒として世界需要の大部分を占めますが、その卓越した物性から電気めっきの最高峰材料としても活用されてきました。

電気めっき加工大手である株式会社三ツ矢や中嶋金属株式会社の技術開示データによると、ロジウムメッキの最大の強みは「白銀色の強い光沢反射率」と「極めて高い硬度」にあります。変色に対する耐性が群を抜いており、常温の空気中や酸・アルカリ環境下でも酸化・腐食をほとんど起こしません。硬度を示すビッカース硬度(Hv)は800〜1,000Hvに達し、シルバー(約50〜100Hv)や純プラチナ(約50Hv、ジュエリー用ハードプラチナでも約100〜150Hv)を圧倒します。

ジュエリー業界で広く使われる理由は主に2つあります。1つは、大気中の微量な硫化水素に反応して黒ずみやすいシルバー925のロジウム加工による硫化(変色)防止です。もう1つは、金にパラジウムや銀を混ぜて白くしたK18ホワイトゴールドの仕上げ加工です。実はホワイトゴールドの地金そのものは完全な純白ではなく、わずかに黄色味が残っています。そこで表面にロジウムを施すことで、プラチナと見分けがつかないクールで澄んだ白色光沢を作り出しているのです。

市販のアクセサリーでよく見かける「プラチナ仕上げ(ロジウムコーティング)」という宣伝文句は、プラチナ自体を塗布しているのではなく、ロジウム被膜によって「プラチナと同等の色合いと高級感を与えた仕様」を指しています。素材の真実を知ると、なぜ低価格帯のシルバーから数十万円クラスのハイジュエリーまで幅広く採用されているのかが明確に見えてきます。

山田 真由
著者

山田 真由

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