Q1:60進法の分を、電卓なしで10進法(小数)に変換する簡単な方法はありますか?
A1:時計の針の「位置」をイメージするのが最も早い暗算テクニックです。15分刻みを基準に覚えましょう。「15分=0.25時間」「30分=0.5時間」「45分=0.75時間」です。端数が出る場合は、例えば「6分=0.1時間」という倍数関係(60の10%は6分)を頭に入れておくと、「24分=0.4時間」「42分=0.7時間」といった暗算が数秒で完了します。
Q2:幾何学の角度で「度・分・秒」が使われるのも、時計と同じ理由ですか?
A2:その通りです。角度も古代バビロニアの天文学と幾何学に由来しています。円を1周360度とし、その1度をさらに細かく60分割した単位を「分(′)」、その分をさらに60分割した単位を「秒(″)」と呼びます。航海術における緯度・経度やGPSの座標表記に現在も使われているのは、球体である地球を天文学的に正確に測量するために60進法が最適だった歴史的証左です。
Q3:1時間は60分なのに、なぜ1日は「60時間」ではなく「24時間」なのですか?
A3:日照時間を基準にした古代エジプトの観測法と、メソポタミアの12進法が結びついた結果です。古代エジプト人は、昼(日の出から日没まで)を12等分、夜(日没から日の出まで)を12等分して管理していました。この「昼12+夜12=24」という日課の区分が定着し、のちにヘレニズム期の天文学者たちによって、1時間を均等な60分に細分化するバビロニアの記数法と統合されて現代の「1日=24時間、1時間=60分」の体系が完成しました。