「朝測ったときより夜のほうが背が低い」と実感した経験を持つ人は多いはずです。実際、一般的な成人であれば朝と夜で1cm〜2cm程度の身長差が生じます。これがいわゆる日常的な「身長が縮む理由」の正体です。
人間の背骨(脊柱)は、24個の椎骨が積み重なって構成されており、その骨と骨の間にはクッションの役割を果たす「椎間板」が存在します。椎間板の主成分は約80%が水分です。日中、立ったり座ったりして重力を受け続けると、椎間板が圧迫されて水分が徐々に外へ押し出され、厚みがわずかに薄くなります。
夜寝ている間に横たわることで重力から解放され、椎間板は周囲の水分を再び吸収して元の厚さに戻ります。つまり、日常的に起きる身長の変動は一時的なものであり、骨そのものが短縮しているわけではありません。