激しい痛みに直面した際、多くの人が迷うのが「整形外科なのか、内科なのか、それとも救急車を呼ぶべきなのか」という診療科のトリアージだ。以下のフローチャートを参考に、自身の症状と照らし合わせてほしい。
1. 整形外科を受診すべき目安(骨・筋肉・神経の疑い)
- 痛む箇所を指で押すと「ここが痛い」と明確に特定できる(ピンポイントの圧痛)。
- 上半身を左右にひねったり、前屈・後屈したり、腕を上げたりすると痛みが著しく増悪する。
- 寝返りを打つ瞬間やくしゃみ・咳・大声を出した瞬間にだけ鋭い痛みが走り、安静にじっとしていれば比較的落ち着いている。
2. 内科・呼吸器内科を受診すべき目安(肺・気道・感染症の疑い)
- 深呼吸をして肺を大きく膨らませたときにズキズキと胸の奥が響く。
- 37.5℃以上の発熱、黄色や緑色の痰、長引く空咳などを併発している。
- 少し動いただけで息切れがし、酸素が足りないような息苦しさを感じる。
3. 危険な胸の痛みの見分け方(迷わず救急搬送を呼ぶべきレッドフラッグ)
以下の症状が1つでも該当する場合は、受診科を悩む時間的猶予はない。直ちに119番通報(救急要請)を行わなければならない。
- 胸を締め付けられるような激しい圧迫感や絞扼感が15分以上持続している。
- 痛みが胸だけでなく、左肩、首、顎、背中、あるいはみぞおちへと広がっている。
- 胸痛に伴って、冷や汗が止まらない、顔面が蒼白になる、唇が紫色(チアノーゼ)になる。
- 脈が極端に飛ぶ、激しい動悸、めまい、意識が遠のく感覚を伴う。