インターネット上の掲示板やSNSでは、ブラックエンペラーにまつわる様々な噂や誤解が氾濫しています。その最たるものが「関東連合との混同」と「歴代総長・幹部の死亡の噂」です。
まず関東連合との関係性について正確な歴史的区分が必要です。1973年、警視庁による暴走族取り締まりに対抗するため、ブラックエンペラー、マッドスペシャル、乱舞、キラー連合などが結託して結成した連合組織が元祖「関東連合」でした。この昭和期の関東連合は、あくまで暴走族同士の相互連絡や抗争調停を目的とした集合体でした。一方、2000年代以降に六本木などで凶悪事件を起こし「準暴力団」に指定された組織は、暴走族解散後に一部のOBを中心として再編された全く別形態の犯罪グループです。昭和期にブラックエンペラーの総長を務めた宇梶氏ら歴代リーダーは、後年の暴力的ビジネスや地下組織とは一切関与していません。
次に、ネット上で定期的に浮上する「歴代総長が抗争で死亡した」という噂ですが、事実関係を精査すると大半がデマであることが分かります。過激な集団走行による単独交通事故や、引退後の病気によって早逝したメンバーは実在するものの、歴代の総長経験者が抗争事件によって命を落としたという警察発表や確定判決の記録は存在しません。過激なイメージが一人歩きし、都市伝説として歪められて拡散された典型例といえます。