音便とは?4種類の特徴・見分け方とテストで差がつく例外を徹底解説

音便とは?4種類の特徴・見分け方とテストで差がつく例外を徹底解説

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大学入試の共通テストや私立・国公立大の古文読解において、決定的な差がつくのが古文の音便と歴史的仮名遣い音便の処理です。古文の世界では、現代語とは異なる独自のルールや、表記上の罠が仕掛けられています。

第一に警戒すべきは、「表記されない音便(無表記音便)」の存在です。平安時代の仮名文学、例えば『源氏物語』や『枕草子』などでは、実際には撥音便「ん」や促音便「っ」と発音されていたにもかかわらず、文字としては表記されずに脱落していたり、元の文字のまま書かれていたりすることが頻繁にありました。特に有名なのが、ラ変動詞「侍り」「あり」に推定の助動詞「めり」「なり」が接続するケースです。

「侍り+めり」は、発音上「はばんめり(撥音便)」に変化しますが、当時の写本では「はばめり」と「ん」を抜いて書かれることが通例でした。入試問題で「傍線部『はばめり』の元の形を答えよ」「どのような音韻変化が起きているか説明せよ」と問われた際、撥音便が無表記になっていることを見抜けるかどうかが合否を分けます。

第二に、入試頻出の筆頭格である音便の例外、「行く(ゆく・いく)」の処理です。ルール通りに考えれば、カ行五段活用の動詞はイ音便になるはずです。古文では「行きて」が「行いて(ゆいて)」となる用例も一部見られますが、現代語では「行いて」とは言わず「行って」と促音便化します。「行く」はカ行でありながら促音便化する極めて珍しい例外動詞です。文法記述問題で「例外的な音便を起こす動詞を1つ挙げよ」と問われたら、迷わず「行く」を挙げなければなりません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。