ネット上の議論において、時折「蜜璃は無惨戦で真っ先にリタイアしかけたため、戦力不足だったのではないか」という心ない意見が見受けられることがあります。しかし、作中の戦闘描写を緻密に解析すると、この指摘は完全な誤解であると断言できます。
彼女の柔軟な日輪刀は中距離からの牽制に特化しており、密着戦を強いる無惨の攻撃スタイルとは相性が最悪でした。それでも蜜璃は、無限城の崩壊直後から柱たちと連携し、無惨の四肢から繰り出される無数の斬撃を幾度も捌いています。
何より決定打となったのは、無惨の逃走阻止における素手での足止めです。夜明け寸前、地中に潜ろうと巨大赤子化した無惨に対し、炭治郎は刀一本で必死に抑え込んでいました。その炭治郎を無惨の巨大な腕が叩き潰そうとした瞬間、身を挺して飛び込み、腕を力づくで引きちぎって救ったのが甘露寺蜜璃でした。
もしあの瞬間に蜜璃がいなければ、炭治郎は確実に圧殺され、無惨は地中へと逃げ延びていました。彼女が払った自己犠牲こそが、人類の完全勝利を手繰り寄せた決定的な一手だったのです。