「タイなら日本より確実に安く済む」と信じ込んでいる人が陥りがちなのが、タイスーパー食料品値段に潜む輸入関税とアルコール価格の罠です。
盲点1:日系スーパーでの買い物は「日本の2〜3倍」
バンコクにはフジスーパーやドン・キホーテ(DON DON DONKI)など日系店舗が充実しており、日本の食材が何でも揃います。しかし、日本から輸入された納豆(3パック)が約80〜100バーツ(約400〜500円)、日本のカレールーや調味料は日本の店頭売価の2.5倍前後に設定されています。「自炊すれば生活費を抑えられる」と考えがちですが、日本食をベースに自炊を試みると、外食するよりも食費が膨れ上がる逆転現象に直面します。
盲点2:高い酒税と販売時間の縛り
タイは敬虔な仏教国であり、健康促進政策の一環としてアルコール類に極めて重い物品税を課しています。コンビニで買える現地ビール(チャーンやシンハー)こそ1缶約300円前後ですが、日本の缶チューハイや梅酒、輸入ワイン、クラフトビールなどは日本の2倍近いプレミアム価格となります。バーや居酒屋で毎晩のように飲酒すれば、酒代だけで月数万円単位の出費となります。
ネット上の「月5万円移住説」という都市伝説
SNSや動画サイトで今なお散見される「タイなら月5万円で南国生活」という情報は、エアコンを使わず、駅のない郊外の木造アパートに住み、三食すべて200円以下の屋台飯で済ませ、医療保険にも入らないという極限状態を前提としたものです。治安や衛生面のリスクを考慮すれば、一般的な日本人にとって現実的ではありません。この情報格差こそが、タイ物価高い評判真相の根本にあります。