有馬瑞宝園の歴史を紐解くと、有馬温泉が近代観光地として発展してきた歩みと深く重なり合います。
同館が位置する場所は、太閤・豊臣秀吉が「いくら見ても飽きない」と称賛し「日暮の庭」と名付けたことで知られる有馬温泉・瑞宝寺公園に隣接する一等地でした。秋には燃えるような紅葉が谷を埋め尽くし、秋の行楽シーズンには多くの文化人や観光客が足を運んできた歴史ある土地です。
公立学校共済組合の有馬保養所として開設された瑞宝園は、教職員やその家族の健康増進を支える拠点としてスタートしました。時代の変遷とともに一般の宿泊利用枠を拡大し、リーズナブルな価格設定でありながら有馬の名湯を心ゆくまで堪能できる宿として、関西圏を中心に確固たるファン層を築き上げたのです。